糸とおし作品がどういう風に出来上がっていくのかご紹介します。
1.作 図
紙やトレーシングペーパーに題材の下絵を描きます。
穴をあけるラインやポイントに印を付けていきます。
規則的な通し方をして規則的なライン(模様)
を出したい場合は、穴をあける場所が決まっている
ので間違いのないよう丁寧に印を付けます。
(画像だと鱗の部分)
不規則な通し方でも大丈夫な箇所は輪郭だけ描きます。
2.穴あけ
下絵の紙を厚紙(ボード)の上に重ねて、
作図で付けた印の箇所に目打ちや千枚どうしで
穴をあけていきます。
下絵と厚紙(ボード)がズレないようマスキングテープ
などで固定します。
穴をあけるポイントが決まっている箇所は丁寧に、
不規則な通し方でも大丈夫な箇所はなるべく間隔が
均等になるようにあけていきます。
〈穴あけ完了〉
光に透かすと、穴から光が漏れて点描のようになります。
3.糸通し
糸を通していきます。
ひと針ひと針丁寧に、バランスをみながら通します。
木綿やポリエステルの糸ではなく、
絹糸を使用しています。
絹糸は光沢があるので、観る角度や光の当たり方によって
色が変化して見えます。
グラデーションなどがとても美しく表現できます。
色彩の変化だけでなく立体感と高級感も出ます。
4.額 装
作品に合う額縁を選び、作品を入れます。
これで完成です。
作品によっては和紙等で縁取りをします。